4月8日ブラームス交響曲第3番 初めての合奏)

ブラームスではソロを演奏する方に特に気をつけてもらいたいことがあります。フレーズの最後で歌ってリズムを揺らさないで欲しいのです。ソロのフレーズを美しく聴かせる方法としてリズムを揺らすことは正しいでしょう。しかし、ブラームスではフレーズの終わりと同時に他の楽器がそのフレーズを引き継いでいるのです。もし、テンポを揺らしたら、次の楽器は入ることができません。

ブラームスの緩徐楽章では、音符が連続しているフレーズでは間に透き間が空かないように、個々の音をできるだけ長く弾いて下さい。あたかも全体が長いレガートの中にあるように。響きをとぎれさせてはいけません。
6月3日ブラームス交響曲第3番の弦分奏)

ブラームスでは、どの作品においても、刻み(トレモロ)がでてきたらそれは響きが欲しいという意味です。ですから、弓を少しだけ使って細かく刻んだり、スピカート(弓を弾ませる奏法)にするのではなく、沢山の弓を使ってデタシェ(スピカートでもスラーでもない、弓を往復させて弾く奏法。ヴァイオリン族弦楽器奏法の基本)で弾いてください。





6月10日三角帽子 初めての合奏)

三角帽子で大事なのは、メロディーでも和音でもありません。リズムとダイナミクスこそもっとも大事なものです。皆さんご存じの通り、スペインには沢山の舞曲があります。この組曲はそういった舞曲から成り立っています。

第1曲の冒頭p sotto voce とあるのは、小さく、聞こえないぐらいに演奏するということです。sotto voce はイタリア語で、囁いて、口の動いているのは見えるが声は聞こえない、といった様を表しています。絶対に出しすぎないように。そしてそこからただちに大きなクレッシェンドをします。この、クレッシェンドが重要です。

この曲には沢山のクレッシェンド、ディミネンドが出てきますが、始まりと終わりのダイナミクスをよく確認しておいて下さい。同じような形でもダイナミクスがまったく違うことがありますので、気をつけて下さい。