プッチーニオペラに出てくる用語について

 オペラというと何か高尚そうで敬遠しがちです。オーケストラの演奏会には足繁く通う音楽ファンの方の中でもオペラは何となく恐ろしげで行ったことがない、という方も多いことでしょう。

 そもそもオペラにはいろいろと決まり事があって「素人」が楽しめるものではない、という感覚があるようです。歴史的にはルネサンス期(1597年)にギリシア劇の復興を目指し誕生したドラマ・イン・ムジカに端を発し、貴族社会の娯楽として発展してきたのがオペラです。高尚で敷居が高いように感じられるのもある意味仕方がないかもしれません(特に筆者のような一般庶民には。付け加えるにチケットが高いという現状もありますね)。そして、「オペラ通」以外の人間は一生聞くことのない様々な「専門用語」が存在するのも事実です。それは数百年にわたる歴史の中で培われてきた伝統的な様式に付随するものです。

 しかし、フランス革命後、オペラは市民階級に解き放たれました。そしてプッチーニの時代にいたってオペラは現実社会の世界を扱うようになったのです。そのころには古くからの様々なしきたり、様式、技法から解き放たれ、自由に作曲が成されるようになりました。ですから、プッチーニのオペラを聴くとき予備知識として必要な「専門用語」はほとんどありません。では、以下にその例を示しましょう。

ソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バス

ボーイソプラノ

コーラス

アリア

重唱(二重唱、三重唱、四重唱など)

示導動機(ライトモチーフ)

 これぐらいならそれほど「怖く」ないですよね?

(2ndヴァイオリン 川井裕史)