オペラ「トスカ」について
第2回:物語と登場人物のテーマ(序章)



ようこそオペラ「トスカ」の世界へ!>

西暦1789年に起こったフランス革命(自由、平等、博愛を掲げた共和主義者による王制の打倒)による共和制国家の樹立とその防衛戦(近隣王制国家の介入阻止)を皮切りに、ヨーロッパ全土が「共和主義(新体制)vs絶対王制主義(旧体制)」の戦いに明け暮れました。

その11年後の
西暦1800年には、ご存知のフランスの英雄ナポレオン・ボナパルトが獅子奮迅の活躍を繰り広げ、祖国防衛はおろか、民衆を苦しめる(と彼は考えていた)旧体制打破のため全ヨーロッパを蹂躙し、果てはエジプトまでその征服の範囲を広げていた、まさに動乱の年となったのです。

その年の初夏、ナポレオン率いるフランス軍は北イタリアに進出し、マレンゴ村でメラス将軍率いるオーストリア軍と激突したのです。
(この戦闘は俗に「マレンゴの戦い」といわれています。)

そして、
西暦1800年6月14日オーストリア軍はフランス軍を圧倒し、ほとんど勝利は確実のものとなりました。完全勝利「確実」との知らせは、3日後の6月17日、当時旧体制側の筆頭であったナポリ王国によって治められていたローマに伝わりました・・・

そう、この
西暦1800年6月17日からオペラ「トスカ」は始まるのです!


これからオペラ「トスカ」の物語が始まります!が、その前に・・・

これは、特にこのオペラの筋書きをご存知の方にお知らせ致したいのですが、これから先のトスカの物語に関しましては、登場人物の性格や雰囲気を描写し、なるべく筋書きやオペラそのものをあまりご存知でない方から筋書きを知り尽くした方でも楽しめるようなものにしようという(ある種無謀とも言える)考えから、主に登場人物たちの「会話」を主体とした「小説タッチ」で物語を進めていきます。

ですので、これから「序章→第1幕→第2幕→第3幕」の順で連載していく予定の物語は、(今回掲載の「序章」が特にそうなのですが)オペラはおろか、その原作となったサルドゥ作の「ラ・トスカ」にも出てこない話を掲載しております
ただ、このオペラの話の本筋は外していない、とは思っておりますので、ひとつ
「トスカ」の「あらすじを知る」というより「物語を楽しむ」感覚で読んで頂ければ幸いです


また、物語の途中には、
(〜のテーマ)と称したリンクを貼り付けておりますが、これは、オペラ上で各登場人物や場面の情景に割り当てられた音楽の一部、いわゆる「短いテーマ音楽」MIDI音源(ピアノの音色だけですが・・・)により再生されるようになっております

この「短いテーマ音楽(以下「テーマ」と略します)」は、オペラ「トスカ」の中に数多くあり(文献によっては約50近くあるとも言われている)、各登場人物の性格や場面を象徴すると共に、オペラ音楽の小さな要素(材料)ともなっていることから、
「示導動機(ライトモチーフ)」と言われております。

これら数多くある「テーマ」の中で、主だったものだけでも知ることができれば、より楽しく、奥深くオペラ「トスカ」を聴く(理解する)事が出来るかと思いますので、一応これだけは!と思うものをピックアップし、MIDI音源で再生できるようにしました。

このように、視覚でも聴覚でも楽しめる「物語」と(一応は)してみました(^_^;)ので、皆様ぜひご一読頂きますよう、お願い致します

本編に関するご意見、ご感想もどしどしお寄せください。

それでは(やっと・・・)、


ここからオペラ「トスカ」の物語が始まります!