オペラ「トスカ」の物語
−主なテーマ(ライトモチーフ)−

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<スカルピア男爵>
   強大な権力と湧き出る我欲のテーマ

欲望のテーマ
このテーマは、スカルピア男爵がトスカに対して抱く
限りない欲望を象徴したテーマと考えられます。

「神が創りしものをできる限り味わうのだ!」というスカルピア男爵の底なしとも言える欲望を、
執拗なまでの早い上昇音型の三連符(主にフルートなどの木管楽器が演奏)の連続で表現されています。

このテーマは、第2幕中盤において、スカルピア男爵のトスカに対する変態的な性欲が表面化されるのと同時にはっきりと出てくるのですが、実は
その断片(三連符)は、第1幕のフィナーレである「テ・デウム」演奏時に、第2幕への伏線として、わずかながらクラリネットによって演奏されているのです。
(ちなみに、その時スカルピア男爵は、やっぱりトスカに対する欲望を歌っています。)

テーマとしては単純であるが故に、人間の原始的な感情である
「沸き上がるような欲望」を表現するのにはちょうどよい音型ではないでしょうか。