(C) 関西シティフィルハーモニー交響楽団
(アマチュアオーケストラ,大阪市)

バンダとは、もともと腕のいい演奏家グループを指すイタリア語でした。語源的にはロック・バンドやブラス・バンドというバンドと同じです。

その後、舞台音楽の世界では、バンダといえば舞台上のオーケストラ本体とは別に組織された合奏団を指す言葉に特化されていきました。

バンダが用いられる有名な例を列記すると、ヴェルディオペラ「アイーダ」の中の凱旋のシーンのトランペットがあります。これとよく似たシチュエーションとしては、レスピーギ交響詩「ローマの松」のクライマックスで、ローマ兵団がアッピア街道を凱旋するシーンで金管群が用いられます。これらの例では軍隊が遙か彼方から近づく様をバンダを用いることで表現しています。
ヴェルディオペラ「椿姫」では、隣室の舞踏会の音楽として舞台裏でバンダが用いられます。

そして、オペラ「トスカ」では、第2幕の頭の方で、下の階から聞こえてくる祝賀会の音楽を、舞台裏のフルート、ヴィオラ、ハープの合奏が演じるのです。ところが、今回のわれわれの演奏会ではこのシーンはカットされてしまいます。残念!しかし、「ウラ」ものが全くなくなるわけではありません!

3幕の頭の方では、様々な距離に配置された沢山の鐘が、早朝のローマ中で響き渡る鐘の響きを模します。聖都の朝の厳かな空気をどこまで表現できますか、乞う、ご期待!

     (川井裕史(2ndヴァイオリン))