(C) 関西シティフィルハーモニー交響楽団
(アマチュアオーケストラ,大阪市)

ベートーヴェン 交響曲第9番
− 背景と音楽について −

<背景の絵について>

1.(右上) 1819年当時のベートーヴェン

この肖像画は、ベートーヴェンの交響曲第9番(以下 第九と略)が初演される約5年前の1819年に、ミュンヘンの有名な肖像画家シュティーラーによって描かれたものです。
ちょうど、ベートーヴェンの(本人は第九以上の評価をしていた)自信作であった「ミサ・ソレムニス ニ長調」を作曲している?(ペンで何かを書き込んでいる)様子が描かれています。
ちなみにミサ・ソレムニスの楽譜について、蛇足ではありますが・・・
ベートヴェンの当時住んでいたアパートの部屋は強烈に散らかっていたため、机の下に四散していたミサ・ソレムニスの楽譜を、使用人がチリ紙と間違えて、あやうく鍋の包み紙に使ってしまうところだったという、笑えそうで笑えない話があります。


2.(右下) 頌歌「歓喜に寄す」の作者 フリードリッヒ・フォン・シラー

第九の第4楽章に出てくる歌の歌詞である頌歌「歓喜に寄す」の作者、フリードリッヒ・フォン・シラー(独:1759-1805)の肖像画です。
シラーは、ドイツにおいて当時最も優れた詩人、劇作家の一人で、同じくその当時のドイツ文学界の巨匠の一人ゲーテ(独:1749-1832)とも親交がありました。
(ちなみにゲーテは、ベートヴェンとも一時的に親交がありました。)
シラーの作品の中でも特に有名で、オペラの原作ともなった作品には、処女作である「群盗」(1781年)、「ドン・カルロス」(1787年)、「ヴィルヘルム・テル」(1804年)などがあります。


3.(左) 黄金の甲冑を身に付けた騎士

この黄金色に輝く絵は、1902年にオーストリアの画家グスタフ・クリムト(1862-1918)によって、自身が主宰となっている展示会用の大壁画「ベートーヴェン・フリーズ」の一部として描かれました。
この「ベートーヴェン・フリーズ」は第九をテーマとした、壮大な絵巻調の壁画で、「幸福への憧憬」「敵対する力」「歓喜」と題された部分からなっています。
ちなみに、この黄金の甲冑を身につけた騎士は、「幸福への憧憬」の中心人物で、騎士に懇願する弱き人々に代わって、「敵対する力」(淫欲、怠惰など人間の心の中の悪を象徴した怪物)と戦わんとしています。
この騎士は、第九の作曲者ベートーヴェン自身をモデルにしたとも言われております。
(そう言われてみると、確かにどことなく似てますね・・・)


<音楽について>

以下のリンクをそれぞれクリックすると、別ウィンドウが開いて、各楽章の音楽(MIDI方式)を聴くことが出来ます。
ただし、これらの音楽はMIDI形式データであるため、パソコンにあるMIDI音源等の種類や質により、音色に差が生じますので、あしからずご了承下さい。

第1楽章 (アレグロ・マ・ノン・トロッポ,ウン・ポーコ・ソステヌート)
第2楽章 (モルト・ヴィヴァーチェ)
第3楽章 (アダージョ・モルト・エ・カンタービレ)
第4楽章 (プレスト)

この第九関連の音楽のデータ(MIDI形式)は、柴田長生様により作成されたものです。
今回、当団HPで第九関連の記事を掲載するに当たり、柴田様よりデータ転載の許可を得ることが出来ました。
この場をお借りして、柴田様に御礼申し上げます。

(データの出典となった柴田長生様のHPはこちらです)