バレエ「三角帽子」の”おはなし”
− 第2幕(2) −
牢屋のルーカス




−代官所の牢屋にて−



代官の秘密警察(?)に強制連行されてしまったルーカスは、代官所の牢屋にぶち込まれてしまいました。

「チクショーーー! 出せーーー! コノヤロォーーー!」

「ククッ・・・ バカな奴だね、まったく・・・ キミには”罪”を洗いざらい告白してもらうよ・・・」「まあ、知らぬと言っても・・・」「かつてヴォルテールの奴らを苦しめた”茨の冠”の拷問にあっては・・・」「無理にでも告白することになるけどね・・・ ククッ・・・
(ドスッ!) ウグッ!(バタッ!)
「何・・・!? (バスッ!) うっ・・・!(バタッ!)
「誰だ!? お前ら・・・ (バコッ!) うげぇろ!(バタッ!)

(ガチャガチャ・・・ これか? これか? 何やってんだよ・・・ 早くしろよ・・・ て言ってもな・・・ どの鍵か・・・ こんなに・・・ このヤロー!ドン!
ガチャン!!
「どわーーー!」「急に開くかぁーーー!」
「どべしゃ!」「ぶへっ!」
なんと、牢屋の扉が開いて黒ずくめの覆面をした2人の男が倒れ込んできました!

「何だ! お前らは!?」
(何とか起きあがりながら)フッフッフッ・・・フ、フ、フェックション!「くしゃみしてどうすんだよ!」「我々は正義の味方・・・」「その名は・・・」「・・・(う〜ん・・・)」「・・・(突然で考えてなかったな・・・)」
「な・・・ 何なんだよ・・・!」
「ま・・・ まあ、とにかくここから出ろ・・・」「ここにいたらお前は拷問の末に縛り首だぞ!」
ゲゲェ! 何だってェ・・・!!  ありがたい! すまねえ・・・ でも何で俺を助けてくれるんだ?
「フッ・・・ 誰かを助けるのに・・・理由がいるかい・・・?
「どこかで聞いたセリフだけど・・・ まあ、とにかくすまねえな!」
「それより・・・」「お前の奥さんが・・・」
「あぶないぞ!」
「何!?」
「代官が・・・」「なぶりものにしようとしているぞ・・・!」
「何だって!」
「そう、このお前の逮捕劇を作ったのは・・・」「代官とそこで倒れている秘密警察どもの仕業だ!」
「チックショォーーー! 許さねぇ! 待ってろよ! フラスキータ!」

ルーカスは一目散に家に向かって走り出しました。