ブラームス交響曲第3番 ヘ長調
−第2楽章の解説−


関西シティフィルハーモニー交響楽団
第31回定期演奏会の演奏より
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MP3形式:約7分、1.8MB)
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第2楽章の形式は、小規模なソナタ形式である。

親密に静かに、楽章の最初を流れてゆく第1主題(譜例11)と、

ややあって現れる、不安げで孤独な感じの第2主題(譜例12)

の両者は、共にクラリネットとファゴットのペアで吹かれるが、それが意外に思えるほどに、それぞれから受ける印象はちがっている。

ヴァイオリンが遠い日をなつかしむような美しい歌(譜例13)をうたって提示部を閉じると、簡単な小さな展開部がそれに続き、やがて再現部に移る。


そこでは2つの主題が揃って“再現”されるのが本来であろうに、戻ってくるのは第1主題だけ。第2主題が就くべきだった位置には、視線を遥か彼方に向けた、ヴァイオリンの懐旧のうた(譜例14)が置かれる。

 

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