|
(C)
関西シティフィルハーモニー交響楽団 |
|||
|
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 |
|||
|
美しい旋律で知られる「交響的間奏曲」は、映画「ゴッドファーザー Part III」などの映画音楽や、テレビ番組でも多用されてますので、おそらくこのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」を知らない方もよくご存じかと思います。 −「交響的間奏曲」という曲名について−
この曲は、普通はただ単に「間奏曲」と呼ばれることが多いのですが、オペラの総譜では”Intermezzo
Sinfonico”と記載されています。 ここで「交響的」というと、何か「交響曲」のような長大で壮大なスケールを思わせますが、実際には、きわめて小編成の管弦楽で静かに3分程度と短く演奏されます。
では何が「交響的」なのだと思われるでしょうが、これは”Sinfonico”の名詞形である”Sinfonia”という言葉が「交響曲」という意味のほかに「(オーケストラのみで)独立して演奏できる管弦楽曲」という意味を含んでいるためです。
そう考えて分かりやすく訳すと、この曲は「オーケストラのみで演奏される間奏曲」ということになります。 −「交響的間奏曲」が演奏される場面について− 交響的間奏曲は、前の項でも説明しましたように、不倫の事実が明白になって、まさに血なまぐさい決闘が行われようとする直前に演奏されます。 一見すると、非常に場違いな音楽ではありますが、これは「アンチ・クライマックス」(逆説的なクライマックス)とも言うべき一つの劇的手法でありまして、この静かな音楽をおくことによって、決闘への場面転換を強く印象づけるのと同時に、激しくも悲劇的な最後の味付けをより強くするための「隠し味」として用いているものと思われます。
また、この曲の旋律は、(オペラでは)前に演奏された「復活祭の合唱」で村人達が最初に聖堂の中(舞台裏)で歌った「天の元后よ、喜び給え・・・」(レジナ・チェリ)の旋律と同じであることから、改めてこの話が復活祭の日に起こった出来事であるということを回想させる意図もあると考えられます。 −付録:オペラ以外の「交響的間奏曲」の使われ方について− この曲は先ほど述べたように、映画やテレビ番組でも用いられていることでも有名ですが、この中で私が知っている範囲でのオペラ以外での使われ方について、2つの作品の例で少し触れておきたいと思います。 映画「ゴッドファーザー PartIII」(アメリカ:1990年)
テレビアニメ「るろうに剣心」(日本:1996〜1998年)
|
|||
|
文・構成: 岩田 倫和(チェロ) |
|||
|
|
|
||