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関西シティフィルハーモニー交響楽団
第35回定期演奏会の演奏より (「第35回定期演奏会ギャラリー」のページと同じものです。)
<第2幕第1場の前奏曲−「シシリエンヌ」(シチリアーノ)>
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(MP3形式:約4分、0.8MB)
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<第1場:外苑の泉(盲目の泉)>
−オペラ:第1場−
ある日の昼前にペレアスはメリザンドを王城の外苑にある泉に案内した。
ペレアスは避暑のため、この木陰に包まれた泉へよく腰掛けに来るという。(注1)
外苑の泉はその昔「盲目の泉」と言われていて、盲目の人を治す力を持つ奇跡の泉とされていたが、その泉のある王城の主(アルケル王)自身が盲目同然となってからは、来る人もいないという。(注2)
泉自体はたいして大きくなく、その水も清いものの、底が見えないほどにその水深は深かった。
その泉を興味ありげに覗き込むメリザンド(注3)であったが、余りにも覗き込んだために身長よりも長い髪の毛が水の中に垂れてしまった。
その様子を見てペレアスは、メリザンドが泉の前でゴローに発見されたことを言い当てた。(注4)
ただ、メリザンドはゴローと出会った当時の様子を詳しく覚えておらず、泉の前で発見された時に、ゴローが自分にキスしようとしてそれを拒否したことのみを打ち明けた。(注5)
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その後、メリザンドは何を思ったか、泉の上でいきなりゴローからもらった結婚指輪を上に投げては受け取って弄び始めた。(注6)
「泉の中に落ちるから止めて」と、無邪気に指輪を弄ぶメリザンドを止めようとするペレアス。
そして、正午の鐘が鳴ったその瞬間、指輪はついに泉の中に落ちてしまった。
指輪は深い泉の底へあっという間に沈んで見えなくなってしまった。
突然の出来事に狼狽するメリザンド。
ペレアスは「また別のを見つければいい」と言ったが、それでもメリザンドは「本物も別の物も見つからない」と悲しく言ったので、とりあえずこの場は「いつかまたここへ来ましょう」となだめて、ゴローにばれた時にはありのままを話したらいいと言った。(注7) |
<第2場:ゴローの居室>
−オペラ:第2場−
メリザンドが指輪を泉の中へ落としてしまった時、馬に乗って森の中で狩りをしていたゴローは、正午の鐘が鳴ったと同時に馬がなぜか突然暴れ出し(注8)、落馬して怪我を負ってしまい、床に伏せていた。
しかし、落馬して吐血したにも関わらず、いくつもの修羅場を経験し、本人曰く「刃と血に育てられた」(注9)ゴローの体はたいそう頑丈で、怪我の程は大したことはないようだった。
却ってずっと傍らにいたメリザンドを気遣うぐらいであった。
最初はゴローの体を気遣っていたメリザンドであったが、突然目に涙を浮かべて、「私も苦しい、ここに来てから幸せじゃない」(注10)と言い出した。
それどころか、ゴローと一緒に何処か遠くへ行ってしまいたい、行けないのなら死んでしまいたいとも言い出した。
突然のメリザンドの言葉にゴローが驚き、王族の誰かが辛く当たっているのか、原因を聞いてはみたが、メリザンドはそれらを否定し、「私の気持ちが分からない」と言い、その原因は「私よりももっと強い何かでしょう・・・」(注11)と言って、全く要領を得なかった。
その不可思議な様子に困り果てたゴローは答えに詰まり、最近瀕死の親友のことで鬱ぎ込みがちなペレアスにその一因を見出そうとして、「(今はほとんど喋っていないだろうが)年も若いから変わるだろう」(注12)と言ったが、それも否定されてしまった。
次にゴローは、この王城とその周りの陰鬱な環境のことを言って、気の持ちようで何ともなる、物事をあるがまま受け取る姿勢が必要だ(注13)、遠慮は要らない、何でも望むことをかなえてあげよう・・・など、いろいろな事を言って彼女をなだめた結果、「そう言えばそうですね。」と彼女が何とか持ち直そうとする姿勢を見せた。
それを様子を見たゴローは、しょうがないやつだ・・・と言ってメリザンドの手を取ったところ、彼女の指に結婚指輪がないことに気付いた。
その理由を聞いたところ、メリザンドはとっさに、何とか思い出すようにして、海岸の洞窟でイニョルドのために貝を拾っていた時に落としてしまい、探そうとしたら波が迫ったため、仕方なく帰ってきたのだと言った。(注14)
それを聞いたゴローはさっきの態度とはうってかわって、「お前はあれの価値が分からないのだ!」とメリザンドを叱責した上で、夜であったにも関わらず、今すぐペレアスと共に洞窟へ指輪を探しに行くよう命令した。(注15)
「どうしてこんな事に・・・」と、メリザンドは嘆いた。
<第3場:海岸の洞窟>
−オペラ:第3場−
ペレアスとメリザンドは、ありもしない指輪を探しに、海岸の洞窟へ夜中に連れ添うこととなってしまった。
この海岸の洞窟は、奥に入ったっきり二度と出て来られない者が出るほどに奥が深く、難破船の残骸や、その一番奥には宝物まであるとの噂まである。
ペレアスも奥まで入ったことはないと言う。
夜中でひっそりとして神秘的な雰囲気を漂わせる、その洞窟に入ったところ、彼らは洞窟の傍らに3人の乞食らしき老人が寄り添って寝そべっていたのを目にした。(注16)
それを見て危険を感じた二人は、老人たちに気付かれないように、周りの景色をよく見て覚えつつ(注17)洞窟を静かに急いで後にした。
<第4場:アルケルの居室>
−オペラ:省略−(注18)
親友マルセリュスが死んだにも関わらず、旅に出たいというペレアスをアルケルが何とか引き留めている。
アルケルが言ったことは、以下のようなことだった。
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ペレアスの父親の病状は悪く、もう先は長くない。
(ペレアスには今まで黙っていたとのこと)
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もし急いで旅立った場合、隙を伺っている敵国や、飢饉で一揆寸前にまで殺気立っている領民の餌食になりかねない。(注19)
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親友の墓参りよりも大事な「事」があるが、その「事」は急ぎの旅では見落としがちになる。
それよりも、大事な「事」が来るのを待ちかまえていた方がよい。
その時になったら私が示してやろう。(注20)
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ただ、求める旅が生命の底からの促しによるものであれば、差し止めはしない。
自ら委ねるべき運命は、自分自身の方が分かっているだろう。(注21)
これを聞いたペレアスは、いつまで待てばよいのかとアルケルに尋ねたが、アルケルは「数週間、あるいは数日かもしれぬ」と曖昧に答えた。
ペレアスはその場は納得した様子で、とりあえず待つことにした。
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