(C) 関西シティフィルハーモニー交響楽団
(アマチュアオーケストラ,大阪市)


関西シティフィル・ギャラリー
−第41回定期演奏会の映像−


<スペイン奇想曲−終結部>
Windows Media形式:約2.8MB (演奏時間:1分26秒)


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リムスキー=コルサコフ
作曲のスペイン奇想曲最後の部分です。
(小曲名にもなっている)スペイン北部のアストリア地方などに伝わる独特の舞曲ファンダンゴのリズムが強烈に炸裂し、最後には圧倒的なスピードと迫力をもって力強い終止を迎えます。

この曲全体の構成は、以下のような組曲形式になっていますので、全曲をお聴きになりたい方は、それぞれのリンクよりダウンロード再生してください。
(全てMP3形式音声ファイルです。)

1.アルボラダ(約1分:0.3MB)

2.変奏曲(約5分:1.3MB)

3.アルボラダ(約1分:0.3MB)

4.ジプシーの情景と歌(約5分:1.2MB)

5.アストリアのファンダンゴ(約3分:0.8MB)

この曲の作曲者ニコライ・リムスキー=コルサコフ
(ロシア:1844-1908)は、「ロシア五人組」(リムスキー=コルサコフ、バラキエフ、ボロディン、ムソルグスキー、キュイ)と言われたロシア国民音楽派のリーダー的存在で、なおかつ優れた管弦楽法を駆使し、母国のロシアのみならず世界中の後進の作曲家たちに多大な影響を与えました。

そのような「大作曲家」の彼ですが、若い頃は軍人の家系だけあって、帝政ロシア海軍で士官をつとめていました。
そのため、外洋航海の軍艦に搭乗して世界中の海を駆けめぐり、その寄港地でいろいろな異国の文化や風俗に触れることができました。

それらの軍人経験が生かされた作品の代表例が、航海の場面を写実的に描き出した交響組曲「シェヘラザード」
(1888年)であり、寄港地での経験を生かして作曲されたこの「スペイン奇想曲」(1887年)であるのです。


作曲家リムスキー=コルサコフが青年期の人生を費やしたロシア帝国海軍は、世界でも有数の強力な海軍でしたが、彼が存命中の1905年に日本の対馬沖で起こった日本海海戦で、
(彼も搭乗したであろう)主力艦隊であったバルチック艦隊は、地球を半周する約2万km以上に及んだ大航海の末、東郷平八郎大将の率いる大日本帝国海軍によってほぼ完全に壊滅させられました。
それが「最後のとどめ」という形となって、日露戦争は終結に向かい、また帝政ロシアも崩壊へと突き進んでいきます。

自分の家系の「天職」でもあり、「スペイン奇想曲」や「シェヘラザード」を作曲させる貴重なきっかけをもたらした海軍と、母国の帝政ロシアが崩壊していく様を、晩年の彼はどのような目で見ていたのでしょうか・・・

 

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<文> 岩田 倫和 (チェロ)