(C) 関西シティフィルハーモニー交響楽団
(アマチュアオーケストラ,大阪市)


関西シティフィル・ギャラリー
−第38回定期演奏会の映像−


<エルガー・行進曲「威風堂々」第1番>
−後半部−
Windows Media形式:約4.8MB (演奏時間:2分30秒)


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アンコールで演奏されたエドワード・エルガーの行進曲「威風堂々」後半部分です。

1904年のエドワード・エルガーの写真
エドワード・エルガー
(英:1857-1934)

エドワード・エルガーは、イギリスを代表する作曲家の一人で、今回演奏された行進曲「威風堂々」のほかに、「愛の挨拶」「エニグマ」(謎)変奏曲などのような管弦楽曲、そして(ハイドンやドヴォルジャークのそれと並び名曲と称される)チェロ協奏曲など、現在もよく演奏される曲を数多く作曲しています。

行進曲「威風堂々」は、今回の第1番から第5番までの5曲が作曲されていますが、この「第1番」はそれらの中でもダントツの知名度と壮麗さを誇る名曲です。
特に、この曲の中間部とこの映像でも演奏されるゆったりとした歌唱風の旋律には、初演当時
(1901年)のイギリス国王エドワード7世直々の提案で「希望と栄光の国」という歌で歌詞がつけられ、イギリス国民に「第二国歌」と称されるほど愛されています

「威風堂々」という題名は、原語(英語)では"Pomp and Circumstance"、直訳すると本来は「物々しい行列や儀式」というような意味になりますが、この曲はその物々しい言葉の通り、本来は軍隊の儀仗演奏※1用の曲として作曲されたものだそうです。
この原語"
Pomp and Circumstance"は、エルガーと同じくイギリスを代表する大作家、ウィリアム・シェイクスピア(英:1564-1616)の代表作の一つ「オセロ」の第3幕第3場の台詞※2から採られています

※1 儀仗演奏(ぎじょうえんそう)
国賓の歓迎式典などの大きな儀式で、主に軍楽隊(日本では陸上自衛隊中央音楽隊)が儀礼の一つとして行う演奏のことですが、国や軍に関わらない通常の儀式で演奏することを指す場合もあります。
ちなみに「儀仗」とは、本来は「儀式の際に装飾として用いる武器」のことです。

※2 「オセロ」第3幕第3場の台詞(せりふ)
"The neighing steed and the shrill trump, The spirit-stirring drum, the ear-piercing fife, The royal banner, and all quality, Pride, pomp, and circumstance of glorious war !"という、主人公オセロ(ヴェネチアの黒人将軍)の台詞を指します。
太字下線が引用部分)

ちなみに自信はありませんが、上の台詞を愚直に意訳すと、「嘶く軍馬とその甲高い金切り声、精神を鼓舞する太鼓や耳を貫く横笛の音、王国の軍旗と誉れ高き全ての武人、栄光なる戦いの誇り、壮麗さ、そして物々しさよ!」といったところでしょうか?
そうだとすれば、誇り高き王家の軍隊が持つ雰囲気を見事に表している言葉ですね。

当団でも、そのような雰囲気が出るように、当団がもてる最大の編成で壮麗に演奏していますが、実際の管弦楽総譜には、当団の編成に加えて、パイプオルガンや管弦楽用の鈴、ハープ2台など、まともにはできないような大規模編成で書かれており、残念ながらフルスケールでの響きにはなっていません。

まったく、"Pomp and Circumstance"とはよく言ったものです・・・

 

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<文> 岩田 倫和 (チェロ)