(C) 関西シティフィルハーモニー交響楽団
(アマチュアオーケストラ,大阪市)


関西シティフィル・ギャラリー
−第38回定期演奏会の映像−


<イッポリトフ=イヴァノフ・組曲「コーカサスの風景」>
−酋長の行進 終結部−
Windows Media形式:約2.2MB (演奏時間:1分9秒)


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イッポリトフ=イヴァノフ
作曲の組曲「コーカサスの風景」第4曲「酋長の行進」最後の部分です。
この部分では、最初ピッコロとファゴットによって吹かれる非常に印象的な旋律が、最後の最後で満を持して登場するコルネット
(トランペットに似た金管楽器)も加わり、組曲中最後にして最大の盛り上がりを見せます

この曲は前に書きました解説の通り、組曲中で初演当時からダントツの人気と知名度を持つ名曲であります。
その理由は何と言っても親しみやすい旋律にあるでしょう。
この印象的な旋律はグルジアの南方にあるトルコ東部の旋律を元にしたと作曲者が言っているように、ベースとなっているのは「トルコ行進曲」そのものです。
(作曲の経緯など詳しくはこちらの解説ページをご参照ください。)

この曲が作曲された当時(19世紀末)のトルコは、ちょうどオスマン朝の末期にありました。
オスマン朝最盛期では強大な軍隊を擁し、圧倒的な軍楽(吹奏楽)と「トルコ行進曲」のリズムでヨーロッパ諸国を震え上がらせていたものの、度重なる戦役で疲弊してしまったため、かつての勢いは失われつつありました。
が、それでもイスラム教諸国家の盟主としての地位は揺るがず、イスラム教3大聖地(メッカ、メディナ、エルサレム)のあるアラビア半島の西半分近くをその配下におさめていました。
(その後の第一次大戦中にアラビア半島のトルコ領をアラブ人が取り返したのが、有名な映画「アラビアのロレンス」の話です。ただし映画でのロレンス自身の縦横無尽の活躍はほとんどが作り話だったといわれています。)

また、ヨーロッパ諸国でも、トルコの国家自体に関係なく、「トルコ行進曲」の独特なリズムに魅せられた人々も多く、モーツァルトを始め有名な作曲家も「トルコ行進曲」をモチーフにした数多くの作品を残しています。
トルコ行進曲の詳細このページで紹介しています。)


当団の演奏では、この曲の持つ独特な雰囲気を生かすべく、
(言い方が良くないかもしれませんが・・・)クラシック音楽らしくない、B級映画音楽風の少々野暮ったい演奏に仕上げています。
特にこの最後の部分は、まさに(トルコ軍楽隊と同様の)吹奏楽によって旋律が勇ましく吹かれるところですので、もう気分は軍楽隊さながらだったと思います。

 

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<文> 岩田 倫和 (チェロ)