(C) 関西シティフィルハーモニー交響楽団
(アマチュアオーケストラ,大阪市)


関西シティフィル・ギャラリー
−第37回定期演奏会の映像−


<ブルックナー交響曲第9番第3楽章−冒頭部>
Windows Media形式:約4.4MB (演奏時間:2分17秒)


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ブルックナー交響曲第9番第3楽章
最初の部分です。
この楽章は交響曲の形式で典型的に出てくる緩徐楽章
(ゆっくりしたテンポの曲)でありますが、その構造は通常の緩徐楽章よりかなり複雑かつ大規模(=演奏時間が長い)となっています。

曲の出だしは第一ヴァイオリンのみが悲劇的ともとれる旋律を弾き出します。が、その旋律を追ってトランペットより吹かれるごく短い旋律には一種の輝かしさもあり、必ずしも暗さに満ちた曲ではない事が伺えます。
(ちなみにこのトランペットによる旋律は、彼の交響曲第7番第1楽章の第1主題
(Windows Media形式:約4.6MB)に似ておりこの楽章の最後にもホルンとヴァーグナーチューバの吹奏によって登場します。)
トランペットとヴァイオリンに続いて、チェロとコントラバスのみが地の底からわき上がるようなごく短く演奏しますが、それもごく短く、その後徐々に木管楽器やヴァイオリンが音量を増し、金管楽器のff
(フォルティッシモ)によるコラールが鳴り響きます

さて、この第3楽章で初めて登場する楽器ヴァーグナー・チューバです。
(この楽器についてはこちらのページ演奏映像
(Windows Media形式:約2.7MB)付きで解説していますので、詳しく知りたい方はまたご覧下さい。ちなみに、そこに出てくる演奏映像はこのページに出てくる演奏映像に続いて演奏される部分です。)

このヴァーグナー・チューバは、解説ページにもあるように、ホルン奏者が持ち替えで演奏するため、ホルンの演奏パートは8パート→4パートに減ります
(当団の演奏ではホルン奏者は9人で、そこから抜け出してヴァーグナー・チューバに持ち替える人は4人です。)
しかしながら、ホルンとヴァーグナー・チューバの音色には似たところがあって、相性よく混ざり合い、また(ホルンではあまり上手く出ない)低音部の表現が補強されますので、ホルン+ヴァーグナー・チューバのパートの音域と表現力はさらに向上します

ブルックナーはホルンヴァーグナー・チューバの音をこのような緩徐楽章で、印象的なコラールや旋律を吹かせるなど、(聖歌の伴奏などを吹いた)教会のトロンボーンのような厳かなイメージで使用する事が多かったのです。

 

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<文> 岩田 倫和 (チェロ)