(C) 関西シティフィルハーモニー交響楽団
(アマチュアオーケストラ,大阪市)


関西シティフィル・ギャラリー
−第37回定期演奏会の映像−


<ブルックナー交響曲第9番第1楽章−冒頭部>
Windows Media形式:約2.4MB (演奏時間:1分14秒)


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ブルックナー最後の交響曲
となる第9番最初の部分です。

最初の音はかなり聞き取りにくいのですが、実は弦楽器がごく小さい音でトレモロ
(弓を素早く交互に動かして細切れの音を出す)を演奏しています。
この最初の音の出し方は、ブルックナーがいくつかの交響曲の中で好んでよく用いていたため、俗に「ブルックナー開始」と言われています。

その弦のトレモロの上に木管楽器やホルン、トランペットの管楽器群が次々と小さな音で重なり合い、そしてトレモロの音が大きくなるとそれに併せて管楽器群の音も大きくなって、ついにはホルンが(短いのですが)印象的な旋律を吹き鳴らします

ブルックナーはこの交響曲を作曲するに当たり、この曲を「愛する神へ捧げるために」作曲すると語っていたそうです。
彼は元来敬虔なクリスチャンであったので、この作曲に賭ける意気込みはこれまでの彼の交響曲にないほど相当なものであったに違いありません。現にその終楽章(第4楽章)はかつてない壮大なスケールの楽章に仕上げる構想もあったとのことです。

そういった神をイメージした壮大な楽想から作曲された交響曲にふさわしく、この「宇宙の彼方の蠢動」を思わせる弦の小さな音のトレモロから、「荘厳なる神の出現」を思わせるホルンの旋律までの展開は、まさに彼の交響曲全体の中でも白眉に値する部分と言っていいでしょう。

 

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<文> 岩田 倫和 (チェロ)